それは人が穢れを嫌うからです。
「穢れ」は「けがれ」と読みます。難しい漢字ですがこの方がイメージに合うので。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
売場をきれいにするたった一つの理由
お客様は商品の穢れを嫌います。
商品パッケージの汚れがNGなのは、商品の中身まで汚れているように感じるからです。
もちろん、現実にはそんなことはありません。中身は汚れないようにパッケージされています。しかし、たとえ密封されていても、ホコリをかぶったポテチは中身まで汚く思えてしまいます。
この汚く感じる感覚のことを穢れると表現します。
穢れは伝染する
私たちはこの「穢れる」という感覚を軽く見てはいけません。なぜなら、穢れは触れたモノに伝染するからです。つまり、商品の穢れは店そのものの穢れに繋がるかもしれないのです。
「穢れている」と感じる店で買い物するお客様は少数派でしょう。穢れはお客様を遠ざけるのです。だから、売場をきれいにしなければならないのです。
臭い
お客様が穢れを感じるのは汚れだけではありません。臭いも穢れの原因の一つです。
たとえば、トイレの臭い。トイレそのものの臭いは当然ですが、消臭剤やトイレ洗剤の臭いも問題です。
トイレの臭いによって商品が穢されるからです。
タバコの臭いも同じです。タバコは煙もそうですが、灰皿の臭いもひどいモノです。灰皿の片付けで店内の設備を使わないことを徹底しましょう。
こう言うことは喫煙者は気付きません。もしあなたが喫煙者なら非喫煙者の言葉に、真摯に耳を傾けて下さい。お薦めは元喫煙者に聞くことです。喫煙者に一番厳しいのが元喫煙者だからです。
ちなみに私もそうです。元喫煙者は喫煙者の身勝手さを身を以て知っているから厳しくなるわけです。
穢れを持つ商品
穢れについては売場作りでも気を付けて欲しいことがあります。それは、商品には元々穢れを持つ商品があると言うことです。穢れを持つ商品は、穢れを嫌う商品の側には配置しないように注意してください。
たとえば、トイレ用消臭剤は穢れを持つ商品です。商品の用途と臭いがトイレという穢れた場所を連想させるからです。
一方、穢れを嫌う商品は食品や飲料、直接肌に触れる商品が挙げられます。
したがって、トイレ用消臭剤の側に食品や飲料を置くと、それらに穢れが伝染するように感じてしまいます。
この感覚は科学的ではありません。科学的ではないから厄介とも言えます。それでも、大型店では穢れを持つ商品と穢れを嫌う商品が側に並ぶことはないでしょう。
注意して欲しいのは小型店です。いくらスペースが限られているとは言っても、穢れを持つ商品と穢れを嫌う商品を側に置くのはNGです。
穢れを止めるのは難しい
穢れは強い伝染性を持っています。店全体にまで広がったら手に負えなくなります。なぜなら、穢れは人の心の中で起こることだからです。
人の心を変えるのは大変です。この「穢れる」という感覚には十分注意して下さい。
このような店作りの基本を学びたいなら、売れる店作りのために最低限やるべき8つのことを買ってください。
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