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「消費者センターに言うぞ」と言われたら?

2021 3/02
顧客サービス
クレーム対応
2019年8月19日2021年3月2日
小宮秀一
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「(極めて残念そうに)仕方ありません。それはお客様の権利ですから……」と言って、クレーム対応を打ち切りましょう。

もし、「消費者センターに言うぞ」が脅迫と思っているなら違います。「裁判所に訴える」のと同様、「消費者センターに通報する」のも国民の権利です。脅迫でも何でもありません。裁判所でも消費者センターでも、「訴える」と言われたら「どうぞ」が基本です。

なぜなら、私たちにとって消費者センターは怖いところではないからです。もちろん、お客様を騙そうとしたり、誤魔化そうとしていたら、確実にやっかいなことになります。しかし、法令を遵守していたらまったく問題ないです。

「消費者センターは怖いところではない」という証拠をこれからご覧に入れます。

こんにちは、店長養成講座の小宮秀一です。私はアキバを拠点とする家電量販店とパソコン専門店で20年間、パソコン販売に携わってきました。

22歳の時に個人年間売上1億円を達成し、27歳で売場主任――もっとも若い売場主任――、その後、7つの売場のマネージャー、そして2つの店舗の店長を務めました。最初に店長を務めた店はゼロから年商25億円の店を立ち上げ、2つめの店では「半年以内に30パーセント売上を上げろ。できなければクビ」というパワハラな命令を3ヶ月で達成しました。

2008年から店長養成講座と言うサイトを立ち上げ、現在は、小売店の売上アップのお手伝いをしています。売上にこだわるのが私の信条です。

目次

「消費者センターに言うぞ」と言われたら?

「消費者センターに言うぞ」と言われたら?

私が消費者センターに関わったことは、現役から今に至るまでたった1回しかありません。その1回の話をします。

これは私の直属の上司の話です。彼は自分に甘く、他人に厳しい、上司としては最悪の人間でした。

しかし、彼は担当した4つの売場をすべてアキバナンバー1にしたやり手です。彼の最初の実績が、まだ生まれたばかりのワープロ専用機の売場を、担当した3ヶ月で売上を10倍にしたことです。その後、売場も10倍になり、それが起こったのはちょうどこの頃です。

ワープロ専用機の売場には、メーカー7社が販売応援を入れていました。全員が学生で女性でした。全員が販売力が高かったです。アキバナンバー1の売場なのでエース級が投入されていたのでしょう。

販売応援が自分の機種を説明

そのお客様は大手商社の役員でした。上司は、ブラザーのワープロ専用機を勧め、支払いを済ませ、商品を梱包している最中でした。

お客様は売場を歩き回り、他の機種を見ていました。

事件は、キヤノンの販売応援の接客で始まりました。

「ブラザーと比べてこれはどうなの?」

販売応援の女性はブラザーのワープロを研究していて、キヤノンでできてブラザーでできないことを調べ上げていました。彼女は聞かれるがまま、お客様に説明しました。

彼女はただ自分の仕事をしただけです。他人に厳しい上司も、そのことで彼女を責めることはしませんでした。

彼女の説明を聞いたお客様は気が変わり、ブラザーのワープロを梱包して持ってきた上司に「それ止めて、こっちに変えて」と言いました。

上司はお客様の判断に異を唱えました。「キヤノンは難しい。ブラザーの方がわかりやすい」と必死に説得しました。

「キヤノンが難しい」のは上司の言う通りでした。キヤノンのワープロは高機能な分、初心者にはわかりにくいのです。

しかし、お客様は納得せず、「いいや、こっちがいい」とキヤノンのワープロを買うことを譲りませんでした。

結局、上司は「難しくても交換しませんからね」と言って、キヤノンのワープロを売りました。

「難しくて使えない。交換してくれ」

そしたら案の定、翌日、「難しくて使えない。ブラザーと交換してくれ」と電話が掛かってきました。上司は「難しくても交換しませんと言いました」と、交換を断りました。

それを聞いたお客様――商社の役員――は「お前、クーリングオフを知らないのか! 消費者センターに通報するぞ」と言いました。上司は「通報したいなら、どうぞ」と言って電話を切りました。

なぜなら、私たちには何の落ち度もないので、まったく問題ないからです。

ちなみに、クーリングオフは通販や訪問販売だけです。店頭で購入する場合はクーリングオフは適応されません。なぜなら、商品を確かめることができるし、いつでも立ち去ることができるからです。

消費者センターから電話

40分後、消費者センターから電話が掛かってきました。私が電話に出て上司につなぎました。

上司は消費者センターの担当者に事情を説明しました。「キヤノンのワープロはむずかしい。ブラザーにしなさいと言ったのに、キヤノンがいいと言ったのはお客様。信用してもらえなかったら、自分たちのいる意味がない」と言いました。消費者センターの担当者は「よくわかりました。お客様にも経緯を確認します」と言って電話を切りました。

20分後、消費者センターから「お客様が今回の件、謝罪するので交換してあげてほしい」と連絡がありました。「それなら」と上司は矛を収め、「では、来店してくれたら交換する」と言いました。

お客様が頭を下げる

その日の夕方、お客様が来店し、上司に頭を下げました。後にも先にもお客様に頭を下げられたのは、これ一回切りです。

それ以来、クレームがこじれたら消費者センターを使おうと思っているのですが、残念ながらこれまでチャンスがありません。

「消費者センターに通報するぞ」と言われたら

もし、お客様に「消費者センターに通報するぞ」と言われたら、「どうぞ」がお勧めです。

消費者センターは全面的に消費者の味方というわけではありません。消費者センターは買い手と売り手の間に立って仲介してくれます。両者が片方だけが得をしないように、損をしないように交渉してくれます。

したがって、お客様から「消費者センターに通報するぞ」と言われたら「(極めて残念そうに)仕方ありません。それはお客様の権利ですから……」と言ってクレーム対応を打ち切るのがお勧めです。

理不尽なクレームと感じたら、消費者センターを使ってみてはいかがでしょうか。

なお、普通のクレームの場合はこちらで対応方法を学ぶことができます。

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小宮秀一
主宰
パワー店長養成講座主宰。小売店向けに集客と販売を教えている。20年間アキバでパソコン販売に携わる。23才で個人売上年間1億円を達成。27才で売場主任、その後、7つの売場責任者と2つの店舗の店長を務める。最初の店長のときは年商25億円の店をゼロから立ち上げた。小売店の売上アップのテクニックを公開します。
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