あなたには釈迦に説法ですが……中堅以上でも知らない人は多いです。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
“ある新入社員”さんから「なぜ、前年割れするとダメなのでしょうか?」と言う質問を頂きました。
改めて聞かれるとドキッとする質問がありますが、これもそんな質問の一つです。
なぜ、前年割れがダメなのでしょうか? あなたはどう答えますか?
給料が増えないから
前年割れがダメな理由は、“ある新入社員”さんの給料が増えなくなるからです。
“ある新入社員”さんは毎年給料が増えることを期待しますよね。もちろん、賞与も。
では、“ある新入社員”さん、あなたの給料を払っているのは誰ですか?
大企業に勤める人にはこういう人がいます。「自分の給料を払っているのは会社である」と。“ある新入社員”さんはこんなこと思っていませんよね?
もちろん、私たちの給料を払っているのは会社ではありません。お客様です。お客様が商品やサービスを買ってくれて、その結果、給料が出るのです。
つまり、去年より給料を増やしたいなら、お客様の数を増やすか、客単価を上げなければならないわけです。
だから、どうしても前年比を増やさなければならないのです。
つまり、前年割れすると、給料を増やす原資がなくなってしまうのです。場合によっては、給料が増えないどころか、減る可能性もあるわけです。
もし、給料が減るとなったら“ある新入社員”さん”はどうしますか? 転職しますか?
しかし、転職すると、ほとんどの会社で給料は新人までリセットです。それを挽回するには同じ年の連中の倍働くか、あるいは倍の実績を上げなければならないです。ま、だから、「若いときの転職は2年以内で」と密かに言われるのでしょう。
もし、新卒から3年以上で転職する場合は、集客と販売のスキルを身に付けておくと挽回は容易です。”ある新入社員”さんには、今の職場でベストを尽くすことをお勧めします。
この質問に対して「そんなことも知らないの?」と思った方へ
もしかしたら、あなたは「なぜ、前年割れがダメかって? そんなことも知らないの?」と呆れているかもしれません。
それでも、私たちが新人の頃を振り返ってみてください。「もっと給料が増えないかなあ……」と思ったことのある人? 私はありますが、あなたは?
たぶん、店の仕事に関わった人の99.9%が思ったことがあるでしょう。
なぜなら、小売りの仕事は、休みは少ない、拘束時間は長い、土日は休めないと、労働条件が厳しいからです。「それは我慢するから給料くらい上げてくれ」と思ったことがある人は多いはずです。
しかし、今はどうですか?
カンタンに「給料が増えないかなあ……」と言えなくなっていませんか? それはどうしてなのでしょうか?
なぜなら、給料を増やすには原資が必要だと知ってしまったからです。人は一度知ってしまうと二度と知らなかった頃には戻れないのです。そして原資を増やすにはどうしたらいいかを知っている人は少ないからです。
したがって、パワー店長養成講座では「そんなことも知らないの?」はNGワードに推奨しています。
と言うわけで“ある新入社員”さんの質問に真摯にお答えしたつもりです。
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