おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
メールサポート会員さんのカナナンさんから「今月も対前年2桁アップです。これで9ヶ月連続です」という報告を頂きました。
カナナンさんは雑貨を扱うお店のオーナー店長さんです。
今でこそ、このような素晴らしい実績を出しているカナナンさんですが、正直申し上げて最初はひどかったです。
最初のカナナンさん
カナナンさんがメールサポート会員になった時は、前年割れが14ヶ月続いていました。
メールサポートでは、最初に、お店の数字と写真を送ってもらいます。私がお店の現状を把握するためです。
その後、3ヶ月掛けて基本を徹底して頂きます。8割のお店は基本を徹底するだけで数字に変化が現れます。
早ければ1ヶ月で、遅くても3ヶ月以内には、数字が下げ止まります。
ただ、カナナンさんのお店にはもっと深刻な問題がありました。
何が、いつ、いくつ売れたのか、まったくわからないのです。
商売をする上でコレがわからないのは致命的です。暗闇の中を目隠しして歩いているようなモノです。まともに歩けるわけがないのです。
単品管理しない理由
なぜ、単品管理をしていないのか聞くと「POSは高いから」。
いやいや、POSがなくても単品管理はできますって!
私はPOSシステムがない状況でも商売をしたことがあります。
確かに、POSシステムがないと単品管理は大変です。
私の場合は、保証書の控えを使って単品管理をしていました。
パートのおばちゃんに、それを帳簿に書き写し、週ごと、月ごとに集計してもらっていました。
パソコンショップなのにPCを使わなかったのは、教育の手間を惜しんだからです。
もちろん、すべての商品に保証書の控えが付いているわけではありません。
それでも、売上構成比の70%はカバーできました。
全部は管理できなくても、やらないよりはずっとましなわけです。
カナナンさんにとっての保証書の控えは?
カナナンさんにこの話をしたら、カナナンさんの扱っている商品にはタグが付いているとのこと。
タグには商品名と価格が入っています。
お客様が商品を買われたらタグを切って箱に入れているそうです。
で、それをどうしているかというと、週1回、問屋の営業マンがやってきて、回収していくそうです。
そのタグを見て商品の補充を行っているとのこと。
要は、問屋に丸投げしていると言うことですね。
補充は丸投げしてもいいです。
でも、何が売れているのかを店が知らなければ売場を作れないではないですか!
単品管理から売上アップへ
と言うわけで、基本の徹底と同時に単品管理をやってもらうようにお願いしました。
大変なのでなかなかやってもらえませんでした。
それでも、何度もメールで催促するうちに重い腰を上げて頂きました。
単品の売上がわかったらやることは決まってます。
セルフ販売の売上アップの鉄則を実施しました。
それを実施した月に対前年2桁アップとなって、それが9ヶ月続いていると言うことです。
カナナンさんはすごい人ではない
「9ヶ月連続対前年2桁アップ」というと、すごい才能の持ち主か、行動力のある人と思われがちです。
でも、失礼ながらカナナンさんはそういうタイプではありません。
「単品管理が重要」ということを知らなかったし、「単品管理をやらなければ!」と思ってもなかなか腰が上がらなかった方です。
それでも「9ヶ月連続対前年2桁アップ」と言う結果を出せるのです。
売れる店にしたいなら、まずは一歩踏み出すことです。
あなたも一歩踏み出してみませんか?
謝辞
ご自分の恥となる事例の公開を、「恩返しです」と快諾してくださったカナナンさんに御礼申し上げます。
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