こう言う人たちってお客様の気持ちもわからないのでしょう。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
恵方巻きのシーズンになると毎年のように聞く話題がコレ。
「恵方巻きの販売ノルマがあって、達成できなければ自分で買わなければならない」
私の正直な感想を言えば「それってマジ?」です。
私はコンビニのオーナーさんや店長さんともお付き合いがありますが、こんなことを言っているマネージャーには会ったことがありません。
なぜなら、ムダな努力なのに加え、面倒なことに巻き込まれるからです。
販売ノルマというか個人別に販売目標を立てるのは普通です。しかし、「達成できなかったら自分で買え」ってのは信じられません。
あなたは人を動かすには何をすればいいかわかりますか?
利益か脅迫が手っ取り早いです。「達成できなかったら自分で買え」は脅迫によって動かそうとする方法です。
脅迫が効くには条件が必要
ただし、脅迫が効くには条件があります。その人が脅迫から逃れる方法を知っていることです。方法を知らない相手を脅迫しても何の意味もありません。
たとえば、「明日までに一般相対性理論を理解しなければクビ」と言われたら?
人によっては恐怖のあまり身動きが取れなくなるでしょう。私だったら「そんなの絶対ムリ!!!」とブチ切れるでしょう。
「達成できなかったら自分で買え」も同じです。
彼/彼女が恵方巻きの売り方を知らなかったら、「自分で買わなければならない」恐怖に怯えるか、怒りが抑えられなくなるでしょう。
だからいろいろ面倒なことに巻き込まれるのです。
脅迫はセールスマンも使います。それでも、セールスマンはお客様を脅迫するだけではありません。お客様には脅迫から逃れる方法も教えています。ただし、商品という名の方法ですけどね。
逃げ道も教えずに脅迫するなんて、セールスマン以下のクズです。
あ、もしかして、脅迫する側も売り方を知らないとか?
それなら脅迫ではなく、利益を使って動かせばいいです。目標を達成したら商品券を進呈するとか。
売れる人を大事に、売れない人は放置
すると「全員が達成したらどうするんだ!?」と言われることがあります。
そんな心配は無用です。従業員の7~8割はインセンティブでは動かないからです。
達成しようとして動くのは1割もいないはずです。
むしろ、インセンティブで動く人は貴重です。しかも、彼は売れる人でもあるわけです。
私ならすぐに時給を上げますね。商売は売れる人が売った方がもっと売れるからです。
ところで、インセンティブで動かない人というのは野心がない人です。もっと冷めた言い方をすると「給料さえもらえればいい」と考えている人です。
このような人たちは利益でも脅迫でも動かないです。利益でも動かない上、脅迫すると怒り出して面倒なことに巻き込まれます。
つまり、「給料さえもらえればいい」というヤツは放っておくに限るわけです。
だから「達成できなかったら自分で買え」なんて言うだけムダなのです。
コメント
コメント一覧 (1件)
小宮さん、初めまして、コンビニ店長の桜井と言います。
小宮さんは目標をできる人とできない人を見分ける手段にしろと言うことですよね。
私は全員をできる人にしたいのですが甘いでしょうか、、、
ちなみに私の店は従業員に買い取らせたりはしていません。