おはようございます、小宮です。
ずいぶん昔に「マーケティングを学ぶ本」という記事を書きました。この記事は今もそこそこアクセスがある、私のサイトの中でも人気のコンテンツの一つです。
こんな記事を書いておいて何ですが…。
私がもし、「マーケティングを学ぶと役に立つのか?」と質問されたらこう答えます。
「マーケティングなんか勉強しても現場じゃ役に立ちませんよ」
実は私、専門学校でマーケティングを学んだことがあります。
そのため、ペーペーの新人のくせに言うことだけは達者でした。マーケティング用語を使って先輩に質問するような嫌なヤツでした。
正直に告白しますが、マーケティング用語を知らない先輩を心の中でバカにしていました。
でも、相手はある意味人を見るプロです。私の考えていることなどお見通しだったのでしょう。
「そういうことは社長になってから考えるんだな」
その通りなのです。
マーケティングは経営者の仕事で、現場の人間が何とかできるモノではないのです。何ともできないんですから、考えるだけムダなのです。
実際、マーケティングの知識が現場で役に立った記憶はまったくありません。
売場で役に立ったのは、先輩から教えてもらったもっと泥臭い知識と技術です。お客の持ち上げ方や価格交渉のテクニック等々。
ぶっちゃけ、店で成功したいなら、マーケティングよりもセールストークを学んだ方が一千万倍プラスです。
しかし、だからと言って、マーケティングを学ぶことにまったく意味がないわけでもありません。一つだけ、メリットがあります。
それは、机に座っている人たちの信用を得やすいと言うことです。信用を得ることができれば権限を手に入れることもできます。
店の場合、金と権限を握っているのはエアコンの効いた部屋で机に座っている人たちです。彼らは学歴があり、経営や経済やマーケティングを学んだ人たちです。
現場の人間が彼らを「現場を知らないバカ」と思っているように、机に座っている人たちも「ビジネスを知らないバカ」と思っています。
だから、彼らの信用を得るのはカンタンなのです。「こいつはビジネスについてちゃんと勉強しているんだ」と思わせればいいのです。
そのためにはマーケティングの知識が役に立ちます。
別に、経営や経済の知識でもいいんですが、マーケティングの方が私たちの仕事に近いので勉強しやすいと思います。
マーケティングを学ぶなら、経営と言えばドラッカーのような、これらの王道の本を読んで勉強しましょう。
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