今回は有料級の内容を詰め込みました。
おはようございます。元パソコンショップ店長で、現パワー店長養成講座主宰の小宮秀一です。
リアル店舗がインターネット通販を始める、もっともカンタンな手順は、既存客に売ることです。
なぜなら、インターネット通販で最大の課題はホームページに購入してくれるお客様を連れてくることだからです。
その点、リアル店舗には既存客がいます。既存客は私たちの店のことを知っていて、扱っている商品の質も知っています。
インターネット通販はココをクリアするのが大変です。売っている人間が信用できないという……。信用は、インターネット通販を始めるときにほとんどの人が苦労することです。
ところが、私たちリアル店舗は、最初から信用を持っていることが強みです。
リアル店舗がインターネット通販を始めるもっともカンタンな手順
手順の概要
メールマガジン登録フォームを設置したウェブページを作り、顧客に告知して登録して頂く。そして、顧客にメールを送り、商品を売り込む。
あなたがやることは――
- html、CSS、JavaScriptが書けるか、あるいは、WordPressを使えるならレンタルサーバーを契約して、そこにウェブページを設置する。
お勧めのレンタルサーバーは、さくらのレンタルサーバ。
このサイトに詳細な説明があるため。 - html、CSS、JavaScriptも、WordPressも使えなくても、ブログを書けるならホームページ作成サービスを使って作る
- どれもダメならランサーズやクラウドワークスで作れる人を探す。
- それが面倒なら小宮へ依頼する。
必要なもの
- メール配信システム
大量のメール配信を行うのに必須。
Gmailで大量のメール送信を行うとスパム判定され、最悪、アカウント停止になるためです。
お勧めはオートビズです。なぜなら、メールの到達率が他のメール配信システムより格段に高いからです。メールマーケティングではメールが届かないのは問題外ですので。 - 独自ドメイン
メール配信システムからメールを送る際に必須。
Gmailアドレスで大量送信すると、送信先のメールサーバーにスパム判定されます。こうなるとメールを送っても、ブロックされて、迷惑メールフォルダにも届かなくなります。
独自ドメインを取得するならムームードメインをお勧めします。jpドメインが安いのと、このサイトに設定の詳細な説明があるため。 - メールアドレスを登録してもらうためのウェブページ
このようなページのことをLPとか、ランディングページと言います。 - プライバシーポリシーを記したウェブページ
個人情報の取り扱いについて書かれたウェブページ。これは必須です。必ず作って、ランディングページにリンクを張ってください。
なお、プライバシーポリシーはコピペ厳禁です。あなたの店の個人情報の取り扱い方針を書いてください。 - 特定商取引法に基づく表記を記したウェブページ
インターネット通販をやるなら必須のページです。法令で定められています。コレを見本にすればいいでしょう。
インターネット通販立ち上げの手順
顧客リストがある
- 顧客にDMを送り、LPのURLを案内する。
- DMにはLPのQRコードを掲載する。
これだけで私たちの店のファンは登録してくれるでしょう。
もし、ファン以外にも登録してもらいたいなら、オマケを付けることを検討します。オマケは私たちの店の顧客がもらってうれしいものにしましょう。
顧客リストがない
- 店頭で告知して、メールマガジンに登録した人に特典を用意する
特典は、私たちの店の顧客がもらってうれしいものにしましょう。ポイントがあるなら、ポイント進呈がお勧めです。 - 店頭、売場にPOPを貼る
POPにはLPのURLの、QRコードを掲載します。 - 店名をGoogle広告で買って、「○○で検索」で、LPが表示されるようにする。
Google広告については後ほど説明します。 - レジ、接客時に案内する。
お客様にスグに登録してもらうため、名札の裏にLPのURLの、QRコードを貼っておきましょう。 - 買い物袋にメルマガ登録の案内チラシを入れる。
メールを送る
- 登録から14日くらいは毎日送ることを推奨。
「それは毎日メールを書けってこと?」
いいえ、私もそこまで鬼ではありません。
そのためにステップメールと言う仕組みがあります。
メールマガジンは同じメールを一斉に届ける仕組みです。一方、ステップメールは、決められたスケジュールで予め作られたメールを配信できる仕組みです。
たとえば、新型コロナ関連の情報はメールマガジンが適しています。一方、感染症対策の方法は大きく変わらないので、ステップメールでの配信に向いていると言うことです。
メールに何を書くか?
誰が配信するかを決める。
リアル店舗の場合は店長が配信します。たとえ、誰かに任せるにしてもメールの送信者は店長にします。
店長は名前を名乗り、写真をウェブで公開します。
なお、これは顧客だけにメールを配信するなら不要です。しかし、ウェブからの新規集客を考えるなら必須になります。最初から慣れておいてください。
なぜ、名前出し、顔出しが必要なのでしょうか?
なぜなら、ネットでは売り手の顔が見えないどころか、実在しているかさえ、わからないからです。名前出し、顔出しはインターネット上で信用を築くために必須と言えます。
メールに何を書くか?
最初の5日間は、お客様の役に立つことと、それに関連する商品の売り込みを配信します。なぜなら、ここで売っておかないと、お客様が私たちのことをタダで情報をくれる人だと勘違いしてしまうからです。
それ以降は私たち自身を売り込むことを中心に考えます。なぜなら、今は、何を買うかより、誰から買うかの方が大きいからです。
同じ商品でも誰が売るかによって結果が異なります。これは私たちの感覚では当たり前のことですよね。
なお、売り込みは定期的に行ってくださいね。都合のいい人にならないためにも。
Google広告について
Google広告とはGoogleで検索したときに表示される広告のことです。
検索キーワードを指定して、そのワードが入力されたときに広告が表示される仕組みです。
検索キーワードを店名にした場合は安く広告を出すことができます。「店名で検索」して最初のページに表示されたら信頼性も高まります。広告と気づく人は少ないので。
新規客を集客するためのGoogle広告の使い方については別な記事で説明します。
SEOについて
SEOとはGoogleで検索したときに、上位表示させる手法のことです。
「SEOを使えばGoogle広告は必要ないのでは?」と言う質問がよくあります。
確かにその通りです。たとえば私の場合、パワー店長養成講座というキーワードで1番に表示されています。これはGoogle広告ではなく、SEOの結果です。
ちなみに5月1日現在、パワー店長養成講座という検索ワードでは、私が所有しているウェブページが4つ、1ページ目に表示されています。
しかし、今回の例の場合、実質LP1ページだけです。今Googleの検索エンジンはこのタイプのページが評価されることはありません。だからGoogle広告を使うのです。
ちなみに、Google広告のコストは、求人広告を出している私たちの感覚からすると、安すぎて詐欺じゃないかと疑うレベルです。
まとめ
商売の成功の秘訣は、既にあるものを活用することです。
したがって、リアル店舗がインターネット通販で成功するには、既存客を活用することです。
インターネット通販で問題になる。決済システムも、スタッフが届けて現金で回収したら、新たに導入する必要はありません。これはインターネット通販と言うより、販路が一つ増えただけと言えるでしょう。
だからこそ、この手順なら、カンタンにインターネット通販を始めることができるのです。
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