おはようございます、小宮です。
商売をする上で、私たちがもっとも大切にしなければならないのは信用です。
同じ1万円の商品を売るのでも、道端で売るのと、店を構えて売るのとでは、難易度には天と地ほどの差があります。
何を隠そう、この差が、信用の差です。
では、信用を築くためには何をしたらいいのでしょうか?
お客をだまさないことです。
ウソはいいんですよ。
たとえば、お客に「○○はありませんか?」と聞かれたとき。
これから発注するのに、「今切れていますが、明日には入ってきます」と答えるウソはいいんです。
なぜなら、明日入ってくるのは事実なので、お客をだましてはいないからです。
お客をだますとは、たとえばこういうことです。
ホイットニー・ヒューストンが亡くなった後、英国のiTunesで、彼女のアルバム『2007 Ultimate Collection』が4.99ポンドから7.99ポンドに値上げされました。
これに対して、「アップル、やり方がきたねえぞ」という批判が巻き起こりました。だって、死去につけ込んで儲けてやろうってのが見え見えじゃないですか!?
こういうことをやると信用をなくすのです。
ちなみに、発売元のソニーが卸値を上げたのが値上げの真相のようです。
さすがに1日で元に戻りました。
私たちが罪の意識もなしにやりがちなのが次の3つです。
ウソの上値価格
「通常価格1,000円が500円」という表示はよく使います。これは、1,000円で販売した実績がない場合は違法行為になります。
だからと言って、1個の販売実績を作るため、1時間だけ1,000円で売る、なんてのはだましです。
ウソの限定
「10個限定、残り3個」という表示はよく使います。
しかし、売れたそばから補充して、「限定10個、残り3個」がずっと続くのはだましです。
大量に仕入れた商品に「店長のお勧め」POPを付ける
「店長のお勧め」POPはよく使います。
「店長のお勧め」POPを貼った商品は本当にあなたのお勧めですか? あなたが接客したときに、自信を持って勧められますか?
「売りさばかないといけないから」という理由で「店長のお勧め」POPを貼るはだましです。
だましとウソの違い
ウソとだましの違いは、はっきり言って当事者の私たちにはわかりにくいです。
そういうときは、次のように考えてみてください。
それがお客にばれても、あなたは平気ですか?
平気でないなら止めましょう。だって、ウソは必ずばれるんですから。
コメント
コメント一覧 (2件)
凄くわかりやすいですね!路面店でよくわからない店で買うには抵抗があります。同じ商品だとしても。何故かなと考えてみると、商品は問題ないだろうか、アフターはやってくれるんだろうか、適正な価格だったんだろうかなど、不安が沢山わいてきます。これを払拭するのが信用なんですよね!改めて、フォローの大切さと、店舗をかまえていることのありがたみ、責任を感じます。
認めたくないことですが、ライバルの方が安いから売れないのではなくて、信用がないから売れないってことがあるかもしれませんね。