「最近の若い奴は、自分で仕事を見つけようとしない」と嘆く店長さんが多いです。
実はこの台詞、明治時代の文献にも載っていて、おそらく各世代が言われてきたことなんですね。たぶん、あなたも私も、かつては上司に同じように言われていたはずなのです。
実は、こう嘆く店長は、店長自身に問題があることが多いです。それは、「方法を教えたか?」と言う話です。
少なくない店が、新人のアルバイトやパートをいきなり売場に立たせます。
しかし、社員並みの研修はできないでしょうが、最低でも、心構え、身だしなみ、態度、挨拶、言葉遣いくらいは少しでも時間を割いて教えるべきでしょう。
「そんなこと常識じゃないか!」
いいえ、全くそんなことはないのです。
私がいた会社には、社長を筆頭に、親会社の一部上場企業から出向してきた人がたくさんいました。
彼らは店に視察に来るんですが、その態度は、手を後ろで組む、腕組み、ポケットに手を突っ込んで歩くと、はらわたが煮えくり返るほどひどいものでした。小売の関係者なら絶対にやらないことです。
お客様から見て、明らかに上司とわかる大人が、そんな態度で売場を闊歩していたのです。経理や総務といった、普段お客と接しない人なら仕方ないかもしれませんが、営業の人も同じでした。
五十を越えて地位もあるいい大人でさえこの有様なんですから、「常識だろ!」では済まされないのです。最終的に困るのは私たちなんですから、手間を惜しまず教育するべきです。
仕事を見つける方法も、最低限教えてあげて欲しいノウハウの一つです。
では、お教えしましょう。
「仕事をしていて、暇だと思ったら、次の4つを考えなさい」
「乱れてないか?」
「汚れてないか?」
「足りなくないか?」
「困ってないか?」
コレはミヨタコと言います。それぞれの頭の文字を撮っただけです。
たとえば、レジ担当なら「レジ備品は乱れていないか?」、「レジカウンターは汚れてないか?」、「釣り銭は足りなくないか?」、「包装紙は足りなくないか?」、「買い物袋は足りなくないか?」、「プレミアムは足りなくないか?」、「お客様は困ってないか?」、「新人のあの人は困ってないか?」と言う具合です。
この4つのフレーズを使って自分の周りを見渡せば、カンタンに、しかも、いくらでも仕事は見つかります。
あなたの部下に教えてあげてください。
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