店長が職場の不倫に関わらない方がいい理由

もし、スタッフの間で不倫が起こったら、あなたはどうしますか?

たとえ、あなたの管理する職場で起こったことだとしても、一切関わらないことを強くお勧めします。

そうしないと面倒なことに巻き込まれますから要注意です。

おはようございます、店長養成講座の小宮秀一です。

私はスタッフのプライベートには関知しない店長でした。

「俺に人生と恋愛の相談をするな!俺はどっちも役に立てない」とことある毎に言っていました。私はこの方針を掲げていて良かったと思いました。

それはある店のこんなエピソードを聞いたからです。

一人の紳士が「店長、いる?」と言った

ある店での出来事。月曜日、一人のお客様が開店前から扉の前に立っています。「セールでもないのに珍しい」と開店業務に当たっているスタッフは話していました。

10時になって自動ドアをオープンにします。すると待っていたお客様が「店長、いる?」と。「クレームか?」と思ったアルバイトスタッフは「少々お待ちください」と言って事務所へ。

この時間、店長は副店長と3人の売場主任と打ち合わせをしています。ドアをノックし、「店長、お客様が店長を出せって言っています」と告げました。

このお店では「店長を出せ」と言われたら、即店長を呼ぶルールになっていました。「ご用件は?」と聞いて怒りに火を注いだことが何度もあったからです。

店長は、副店長に打ち合わせを任せて入り口近くにいるお客様の元へ。お客様は40代後半のスーツを着た紳士でした。

「お待たせしました。私が店長の市ヶ谷(仮名)です」

まだ、クレームかどうかわからないのでお詫びはしません。

紳士は「どういう教育しているんだ?」と言った

「お宅の店、どういう教育しているんだ?」と。

「お宅」という言い方は注意が必要です。「お宅」とはオタクがよく使う言葉です。だからオタクと呼ばれるようになったのです。

ただ、オタクは見た目だけでは判断できません。この40代後半の紳士もオタクなのかもしれません。この紳士がオタクかそうでないか、判断しかねていると返事が遅れてしまいました。

「聞こえなかった? どういう教育しているんだと聞いたんだけど?」

「失礼しました。私どものスタッフが何か失礼があったのでしょうか?」

「そうだよ」

「どのような失礼があったのか、お聞かせ願えないでしょうか?」

「お宅の店では、人の物を盗ってもいいと教えているのかい?」

「まさか!私どものスタッフが犯罪行為を犯したということなのでしょうか?」

紳士は「オタクのスタッフが人の女房を寝取った」と言った

「そういうこと!、オタクのスタッフが人の女房を寝取ったんだ!」

ついにお客様は怒りが爆発してしまいました。

まだ、お客様は少ないとは言え、売場でしていい話ではありません。怒りに我を忘れている紳士も、冷静になれば「自分の恥をさらした」と感じるのは間違いありません。罵詈雑言や脅迫めいたことを叫んでいる紳士を何とか事務所に案内し、椅子に座らせると少し冷静になったようです。

そもそも、不倫など当人同士の問題です。店に乗り込んできて、店長に言うようなことではありません。

「当事者同士で話し合われたのですか?」

「いいや」

「では、まずは相手と話し合いましょう。うちのスタッフの名前はわかりますか?」

その名前は今年大学を出たばかりの新人です。そんなヤツがどうして?と思いましたが、紳士は奥さんの名前も言い、その名前を聞いて店長は驚愕しました。

奥さんは店長と同い年、42才のパートのおばちゃんだったのです。22才と42才。どっちの責任が大きいかと言ったらおばちゃんの方だと思うのですが。

ただ、二人は今日、休みです。そう言うと、紳士は「そりゃそうだよ、二人で千葉のドイツ村へ行っているんだから」。

「ああ、そうなんですか…」

セールスマンの本能に従うと「どうしてわかったのですか?」と聞いてしまうところです。
でも、そんなことを聞いても何の問題解決にもなりません。店長は何を言えばいいのか、考えあぐねていました。

考えた末に出てきたのがコレ。

「私が責任を持って二人に事実を確認します。その上でご報告いたします。ですから、今日のところはお引き取り願えないでしょうか」

こうして店長は不倫の泥沼に巻き込まれてしまいました。

店長は不倫の泥沼に巻き込まれる

土曜日の閉店後。店にご主人を呼んで話し合いを行なうことになりました。

新人は「結婚したい」と言い、パートのおばちゃんは「離婚する」と言い、ご主人は「別れない」と言いました。新人は慰謝料を払うとまで言っていました。

同じようなやりとりが3週にわたって繰り返されました。

紳士はどうして別れないと言ったのでしょうか?

若い男に走る、尻軽な女など、普通ならご主人から三行半を突きつけそうなモノですが。

店長によると、離婚で失うモノの方が大きかったのだということです。彼は日XX井の部長でした。離婚となるとメンツは潰れ、出世にも響くらしいです。

それにご主人は、酒、タバコ、ギャンブルはやらず、一度も浮気もしたことがないそうです。それなのに、奥さんが若い男に走るなんて、相手の男にだまされているとしか思えなかったようです。

でも、新人をよく知っている店長にはわかります。

コイツはいわゆるアブナイ男です。

こう言う連中の特長は、女にモテることです。顔がいいわけでも、背が高いわけでもない。ましてや仕事や勉強ができるわけでも、お金があるわけでもない。それなのにモテるのです。私のように、普通の、真面目なことだけが取り柄の人間にとっては理不尽な存在です。

パートのおばちゃんは、ご主人には感じない、アブナイところに惹かれていたのでした。

こうなるともう二人を別れさせるのはムリとわかります。4回目の話し合いをするはずだった土曜日、二人は姿を現しませんでした。それっきり二人と連絡が取れなくなりました。新人は5日前にアパートを引き払っていたので計画的な行動だったのでしょう。

本部長に相談する

店長は紳士に監督責任を追求され、多額の慰謝料を請求されました。とても払えるモノではないし、払うつもりもありません。ここに来てようやく本部長に相談することに。

すると「慰謝料なんか払う必要ないし、監督責任もない」との返事。ま、当然です。ただ、「そこまで関わる必要はなかった」とのこと。そりゃ、そうです。不倫なんて職場の上司が関わることではありませんし。

結局、会社の法務担当が交渉して店の責任はなかったことになりました。店長は「こちらが慰謝料を請求したいくらいだ」と力なく笑っていました。

その後の二人についてですが――新人の同期に連絡があって、同棲して半年で別れたとのことです。彼女は旦那のところに戻ったとのこと。「こうなるなら放っておいても良かったね」とは、店長には口が裂けても言えないです。

こんなバカバカしいことに頭を使うくらいなら、スタッフのプライベートには一切関わらない方がいいでしょう。

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