シャッター通り商店街の意外な真実

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廃業するのは利益がでないからではないそうです。

おはようございます、店長養成講座の小宮秀一です。

先日、ある集客系のセミナーに参加しました。そこで隣になった方と名刺交換をしたら自治体――市役所の課長さんでした。

集客系のセミナーで自治体職員の方にお目に掛かったのは、私は初めてでした。当然興味を惹かれます。と言うわけで質問攻めにしてしまいました。申し訳ありません。

なぜ、自治体職員が集客系のセミナーに?

自治体職員の方になぜ集客系のセミナーに参加したのか聞いてみました。

それはシャッター通り商店街対策です。

大店法が今の形になってから、大型店の都市部への出店が難しくなりました。そこで大手の小売店はデベロッパーと組んで郊外へ出店するようになりました。その結果、人の流れが都市部から郊外へ流れ、商店街の没落に繋がったのです。

商店街を守るための改正が、地方の人口減と相まって、シャッター通り商店街に拍車を掛けたと言えるでしょう。

危機感がない人が多い理由

とは言うものの、当の商店主には危機感がない人が多いとのこと。

あなたはシャッター通り商店街の店が閉店する理由ってわかります?

お客様が来なくて利益が出ないからだと私はそれまで思っていました。

ところが違うのだそうです、コレが。

商店街の店の多くは家族経営です。「あの有様」でも、家族で生活していく分には十分な利益があるのだそうです。

利益を投資に回さない――看板を直したり、什器を新しい物に変えたりしなければ、利益は残るということです。

お得意さんが生きている限り、商売には困らないのです。幸い高齢化も進んでいますし。しかも、お得意さんは郊外店に行くための足がない人たちなわけで。

現状を維持していれば生活には困らない。だから、危機感がないのだそうです。

危機感を持っているのはごく一部の若い経営者だけなのだそうです。課長さんは彼らと一緒に商店街を活性化するべく、いろいろなセミナーを自費で受けまくっているとのことです。

いやはや頭が下がります。このような公務員がいることに感動してしまいました。

アキバの電気屋の没落

私はこの話を聞いて21世紀を迎えた頃のアキバの風景を思い出しました。

都市部への出店規制は2001年の大店法改正で始まりました。この規制については、今後の出店に大きな制限が加わるとして、私の会社の役員会議でも繰り返し取り上げられていました。

役員でもない私がなぜ知っているのかって? 社内で秘密が守られるわけがないですって!

実は大店法改正の影響でアキバのかつての有名店は姿を消しました。いや正しくは「大店法改正を睨んだムリな投資で」と言うべきでしょう。

石丸電気、ラオックス、サトームセン、ロケットと言ったアキバの大手はこの頃、先を争うように出店していました。会社によっては2週間に1店舗のペースで開店していたり。

しかし、出店した先にはアキバの電気屋よりもすごいライバルが待ち構えていました。ヤマダ、コジマ、ケーズと言った北関東発祥の電気屋と、新宿発祥のヨドバシカメラ、池袋発祥のビックカメラと言ったカメラ系家電量販店です。

アキバの電気屋は、自分たちより数段優れた販売力を持つ電気屋と正面から戦うことになりました。

「売れなかったら返品」という楽な商売をしていたアキバの大手と、現金問屋から仕入れて返品不可の商売をしていた新興勢力。その時点で既に敵ではなかったのです。

結局、投資をした企業が負け組になりました。石丸電気は消え、ラオックスは中国資本に買収されてしまいました。

出店攻勢を掛けなかった店

一方、出店に投資しなかった社長は先見の明があったのかというとそんなことはありません。

今もアキバで商売をしている電気屋のうち、一部の会社は当時倒産寸前から立ち直ったばかりで余力がありませんでした。そして残りの会社はと言うと、経営者が現状で満足していたのです。今の利益があればいいと。

現状で満足している会社は社員の定着率が低くなります。利益が増えないので給料が上がらないからです。それでも、給料を安く抑えられるので経営者からしたら悪いことではありません。

停滞を選ぶことで延命を図ることができたのです。

しかし、成長を目指さない会社にいい人材は寄りつきません。当然、会社は社長のワンマン経営になります。

ワンマン経営というのは社長がいないと動かない会社ということです。世襲の会社なら社長のなり手はいるでしょう。しかし、次の社長が有能とは限りません。

ワンマン経営の店で一番働いているのは実は社長です。その社長が無能だったり、働きたくなかったら?

経営を任せられる人間はもう残っていません。そんな社長にできるのは廃業か、(計画)倒産かのいずれかです。Tは廃業を選び、Hは(計画?)倒産を選びました。

シャッター通り商店街が閉店する理由

シャッター通り商店街の場合、話はもっと単純です。たまに来るお得意さんだけ相手にしていれば利益はあります。投資に回さなければ利益は丸々残ります。家族で食べていく分には何とかなります。

コレが活性化を図るとなると大変です。利益を投資に回さなければなりません。投資は回収できなければ損になります。リスクを負ってまで、今の生活を変える覚悟があるかと言うことです。

私は覚悟を持てない人を批判することはできないです。

では、なぜシャッター通り商店街は閉店するのか?

後継者がいないからです。若い人がこんな停滞した商売に魅力を感じる方がおかしいです。若さは野心とイコールだからです。

シャッター通り商店街を活性化するには……

本気でシャッター通り商店街の店主の心を変えたいなら、彼らから顧客を奪うしかないと思います。顧客が奪われると現状維持はできないからです。ケツに火が付けばやるしかないわけで。

たとえば、都市部から郊外店への直通バスを認可するとか。

だって、どちらがお客様のことを考えているかといったら、間違いなく郊外店の方だし。壊れた看板、ボロボロの什器でお客様を迎えることができる神経、私にはわかりかねます。それに雇用を生み出して地域に貢献しているのも郊外店なわけだし……。

と言う提案をしたら「それは(議員の)先生方が許さないですよ」と課長。

なるほど、政治家の先生を動かすとなると私の手には負えません。やはり、政治家の相手は公務員でないと務まらないでしょう。

課長さん、険しい道のりでしょうが、どうかベストを尽くしてください。私は影で見守らせてもらいます。



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