それよりはやる気のあるヤツを腐らせない方が大事です。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
「人をやる気にさせるには?」とは繰り返し寄せられる質問です。
それに対する私の答えは「やる気のないヤツは放っておきなさい」です。
なぜなら、他人をやる気にさせることなど不可能だからです。
あなた自身のことを考えてみて下さい。
あなたは自分をやる気にさせることはできますか?
たとえば、ダイエットしようと思ったことはありますか?
で、ダイエットは成功しましたか?
あるいは、英会話をマスターしようと思ったことはありますか?
で、英会話はマスターできましたか?
失礼ですが、ダイエットは失敗し、英会話もマスターできてないのでは?
自分をやる気にさせることさえうまくできないんです。
それなのに、どうして「部下なら何とかできる」と思えるのでしょうか?
その思い、まったく理解できません。
私たちが部下のやる気についてできることは2つだけです。
やる気のあるヤツを腐らせない
一つは、やる気のあるヤツを腐らせないことです。
やる気のあるヤツは、なぜ、やる気になっているのか、あなたはわかりますか?
- 給料がいいから?
- 休みが多いから?
- 残業がないから?
違いますよね?
彼らを動かすモノは、使命感や誇りです。お金のためでも、誰かにやらされているのでもありません。
あなたもそうではありませんか?
あなたがこの仕事をしているのは、お客様への使命感か、仕事への誇りではないですか?
あなたもそうなら、彼らからもそれを奪うべきではありません。
彼らのやる気を失わせるのはカンタンです。
「そこまでやらなくてもいい」と言えばいいのです。
あなたは決して口にしないようにしましょう。
やる気のないヤツを隔離する
もう一つは、やる気のない部下を隔離することです。
やる気のないヤツは、周りに流されやすい従業員にマイナスの影響を与えるからです。
やる気のないヤツはクビにするのが一番ですが、そうも行かない場合は、一般の従業員から遠ざけておきましょう。
ただし、本当にやる気がないのかは、周りの評価に頼らず、あなた自身が見極めてください。
と言うのも私は、周りの評価に惑わされて、危うく優秀な人材を失いかけたことがあるからです。
その社員はとにかく直属の上司の評価が低かったのです。彼とは「だったら他へ異動させようか?」と話していたくらいです。
しかし、当人と話すことで、問題は上司の方にあるとわかりました。
彼は「やる気がない」どころか「やる気がある」ヤツだったのです。
彼が上司から評価されないのは、やる気のある彼の言動がうっとうしかっただけだったのです。
彼はもっと仕事をしたいのに、上司がしたくないから「アイツはオレの指示に従わない=やる気がない」と判断されてしまったのです。
恐ろしいことに、上司はこのことにまったく気づいていませんでした。無自覚だったのです。
私が上司の言うことしか聞かずに彼を異動させていたら?
私はあとで自分の右腕になる人間を失っていたのです。
今考えても恐ろしいです。
ネガティブな評価をされる人間とは、あなた自身が本人の話をよく聞いてから判断してください。
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