「じゃ、責任とってね」で、私たちのキャリアが終わるからです。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
「自分が責任を取ります」と言うのは映画やドラマなどでよく聞く台詞です。
コレ聞いてあなたはどう思います?
「かっこいい」と思う人が多いではないでしょうか。
あなたが部下を持つ立場なら一度は言ってみたい台詞では?
ただ、悪いことは言いません。「言ってみたい」と思うだけにしましょう。
店長が責任を取るのは当たり前
なぜなら、店長が責任を取るのは当たり前だからです。
店長はトカゲの尻尾です。何かあった時にカンタンに切り離すために存在するのが店長なのです。
だから、経営者からしたら「責任を取るのは当然」で、「何を当たり前のことを言っているんだ」と言うようなものです。
私は「自分が責任を取ります」と言ってしまったばかりに、辞職する羽目になった店長を一人知っています。
辞職するまで行かなくても、同じ店のヒラ店員に降格した店長を二人知っています。
この3人のおっちょこちょいは、「自分が責任を取ります」と言う言葉の魔力に見せられてしまったのです。
「自分が責任を取ります」と口にすると気持ちが高ぶって快感が得られます。その快感はエッ○以上の快感です。
なぜ、そんなことを知っているかって?
実は私は何度か「自分が責任を取ります」と言ったことがあるのです。私は降格にもクビにもなりませんでしたが、それについてはこのあとスグ。
しかし、どんなに素晴らしい快感が得られても、キャリアを失うのでは意味がないです。
無能には代わりがいる
3人には失礼ですが、彼らは無能な店長でした。売上を上げる方法も知らず、かと言って店作りの基本も、売上の作り方も知りませんでした。そんなのが「自分が責任を取ります」と言うのは自殺行為です。
忘れないでください。無能にはいくらでも代わりがいると言うことを。
もしあなたが無能な店長なら絶対に「自分が責任を取ります」と言ってはいけません。
かっこ悪いと思うかもしれませんが、責任を取らされないために保身に気を使ってください。
何かアイデアを実施するときは、必ず上司に文書で報告しましょう。文書にするのは、口頭だと逃げられるからです。上司だって、責任を取らされたくないのです。
また、何か問題が起こったら、人や環境のせいにして、ひたすら言い訳してください。言い訳するなと言われても言い訳しましょう。言い訳しないよりした方が確実に責任を逃れることができるからです。
ただし、自分の言い訳を自分で信じないように。「他人のせい」にしていたら人間、前には進めないからです。
こういう姿、部下の目や耳にも入ります。そんなあなたが部下から尊敬されることはありません。
しかし、店長のキャリアはそこまでしてもしがみつく価値があります。
部下に軽蔑されたくない?
もしあなたが部下に軽蔑されたくないのなら、無能ではない店長になることです。
売上を上げる方法を学ぶか、店作りの基本を学ぶかしてください。
私のお勧めは店作りの基本を学ぶことです。理由はこちらを読んでください。
無能ではない店長になれば「自分が責任を取ります」と言うこともできます。
私が「自分が責任を取ります」と言えたのも、結果が出る可能性が極めて高かったからです。だから、責任を取らされなくて済んだのです。