私は店長の方が無責任だと思うのですが…。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
「明日から来ません!」
コンビニでアルバイトをしていた啓太君は、店長にそう言い残して店をあとにしました。
なぜ、彼は「明日から来ません!」と過激なことを言い出したのでしょうか?
店長とアルバイト、無責任なのはどっち?
啓太君は去年秋田から東京の大学に進学しました。
東北の人には実直で真面目な人が多いです。
啓太君もそのタイプで、しかも体も丈夫。
欠勤はもちろん、遅刻したこともありませんでした。
彼は曾祖母まで同居している大家族で育ちました。
そのせいか、お年寄りの常連客にかわいがられていました。
その上、仕事は丁寧でミスらしいミスはしたことがありません。
私が店長だったら喉から手が出るほどほしいアルバイトです。
しかし、そのコンビニの店長は違ったようです。
「試験中は休ませてほしい」→「ダメ」
去年の8月。
啓太君は9月に1週間休ませてほしいと店長に申し出ました。
「君も試験か?」と明らかに不機嫌な様子。
「はい」と啓太君。
「困るんだよなあ。その週、人がいないんだよ。みんな試験でさ。悪いけど許可できない」
「出勤すると試験が受けられないんですけど」と啓太君が言うと「追試を受ければいいだろ」と店長。
温厚な啓太君もコレにはムッとしました。
「学生の本分は勉強ですが」
「君に給料払っているだろ?給料もらっている以上、君もプロなんだよ。プロなら店全体のことも考えるべきだぜ」
この身勝手な言い分に啓太君の気持ちはキレてしまいました。
「勉強を犠牲にしてまで働きたくありません。今日で辞めます」
コレには店長がキレました。
「そんな無責任なことが許されるわけないだろ!辞めるのは許さない。どうしても辞めるというなら損害賠償を請求するぞ」
啓太君はそんな脅しにひるむことはありませんでした。
「明日から来ません!」と言い残して店をあとにしました。
シフトが回らないのは店長のミス
しかし、まあひどい店長がいるものです。
そもそも、シフトを組むのは店長の仕事です。
シフトが回らないのは従業員のせいではなく、店長のミスです。
大学生のアルバイトがいることはわかっているはず。試験期間は休みを与えなければならないことも。
だったら、あらかじめ試験期間を聞いておくべきでしょう。
それに併せて前からシフトを調整しておけば、何の問題もなかったはずです。
コレ、どう考えても無責任なのは店長でしょう。
シフトを組む前に注意したい4つのこと
あなたは無責任な店長になりたくはないですよね?
また、こんなつまらないことで、優秀な人材を失いたくないですよね?
それなら、シフトを組む前に、次の4つに注意してください。
最低人員にしない
売れない店は最低限人員にしがちです。
しかし、最低人員では店の質が著しく劣化します。劣化したら最低人員でも利益が出なくなります。
最低人員にするより、売上を上げる手を打つべきです。
もし、売上の上げ方がわからないなら、今スグこちらを読むべきです。
休みがほしい日をあらかじめ聞いておく
たとえば、子育て中の主婦なら帰省するのでお盆休みがほしいとか。
パート・アルバイトの構成を偏らせない
たとえば、子育て中の主婦ばかりだと運動会のとき、人が足りなくなります。
大学生、高校生、主婦/主夫(子供なし、子育て中、子供が中高生、子供が大学生、子供が独立)、フリーターをバランスよく採用し、時間帯も固まらないようにしましょう。
休みが重なりがちな日はインセンティブを出す
たとえば、正月3が日、お盆休み、クリスマスイブなど。
私がいた店は正月3が日に出勤すると1日5千円のお年玉がもらえました。若い社員やアルバイトは競って出勤したがりました。休ませる方が大変でした。
まとめ
この4つに注意すればシフトを組むのが少しは楽になるでしょう。
ところで、この啓太君、今は別のコンビニで働いています。今の店長は尊敬できる人だと言うことです。
ちなみにその店長は……言うまでもないですよね。
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