最初に商品ありきです。最初に陳列ではありません。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
陳列には誤解があります。
それは、オシャレな陳列やカッコいい陳列で売場を作れば、そこの商品が勝手に売れ出すという誤解です。
残念ながら陳列にそんなパワーはありません。
陳列とは私たちが売りたい商品を目立たせる方法でしかないのです。
したがって、陳列を行なう場合は「何を売りたいか?」が最初です。
あなたは何を売りたいのでしょうか?
売りたい商品が決まったら次の方法で商品を目立たせます。
売りたい商品を目立たせる方法
お客様の目線の高さより少し下に配置
いわゆるダイヤモンドゾーンとはこの高さのことです。
ダイヤモンドゾーンが110~140センチとされているのは、女性の平均身長が160センチで、目線より少し下の場所がこの範囲だからです。
陳列スペースの中央に配置
陳列スペースの中央に配置するのが一番目立ちます。
右が売れる、左が売れるという主張もあります。
しかし、それが成立するにはいくつかの条件が必要です。
そうした条件なしの場合は中央が一番目立ちます。
大量に陳列
大量に陳列すると目立ちます。
フェイスを増やす、平台に山積みにする等です。
売れ筋/定番の隣に陳列する
売りたい商品が売れ筋なら今まで紹介した3つを満たすだけでもっと売ることができるでしょう。
しかし、売りたい商品が非売れ筋だとそうカンタンではありません。
売りたい商品が非売れ筋の場合は、売れ筋や定番商品の隣に陳列します。
売れ筋や定番商品はお客様が探してくれる商品です。
その隣に陳列すればお客様の目に止まりやすくなります。
松竹梅で陳列する
売りたい商品の安価なバージョンと高価なバージョンを両隣に並べて陳列します。
コレによって売りたい商品が中間の価格であることをお客様に見せます。
人は3つの異なる選択肢を与えられると中間のモノを選ぶ傾向が強いです。
同じ価格で質の劣る商品を隣に陳列する
価格は同じで、かつ、内容や機能で劣る商品を売りたい商品の隣に陳列します。
コレだけで売りたい商品の売上を10%以上増やすことができます。
どうしてコレだけで売上が増えるのだと思います?
人は一つの商品だけ見て、それがいいかどうかを見極めるのは苦手です。
しかし、いくつかの商品を比べてどれがいいかを見極めるのは得意です。
内容や機能で劣る商品が隣にあることで、売りたい商品のお買い得感がはっきりわかるから売れるのです。
実はこのような関係を持つ商品、私たちが気付かないだけで売場にはたくさんあります。
死に筋にだって価値はあるんです。売れ筋を引き立てるという。
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