自分でやるとアラが目立つからです。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
店長はあまり売場の仕事に関わらない方がいいです。
どうしても売場の仕事に関わりたい場合はあなたの得意な分野だけにすることを強くお勧めします。
その理由とは?
店長の仕事の質が高いとは言えない可能性があるからです。
たとえ店長でも苦手な仕事はあります。
私の場合はとにかく4Sが苦手でした。
自分の制服は汚れ放題、デスクの上は書類が乱雑に放置されていました。
そんな私が「売場をきれいにしろ」なんて言っても部下は聞く耳持たないです。
部下からしたら「お前もな!」って言いたいのを我慢していたはずです。
こんなことで4Sの徹底などできるわけがないのです。
そもそもを言えば、私が変わらなければならないことです。
しかし、自分を変えるのはカンタンではありません。
私はもっと楽な道を選びました。
私自身が4Sに関わることを止めたのです。
アラが目立たないようにしたわけですね。
私は制服を着るのを止め、自前のスーツを着用することにしました。
制服は2枚しか支給されません。マメに選択しないと汚れてしまいます。私の場合、マメじゃないから汚れ放題なわけです。
その点、スーツなら2着以上持っています。スーツは自分で洗濯する必要はありません。シャツは既製品なので万が一汚れたら買えばいいのです。マメじゃなくても汚れません。
書類の整理は事務担当者に任せてしまいました。自分じゃできないのでね。
こうすれば「売場をきれいにしろ」と私が言っても「お前もな!」と部下が突っ込むことはできなくなります。
コレで遠慮なく「売場をきれいにしろ」ということができます。
え?自分ができないことを部下に要求するなんてひどい?
いやいや、そんなこと言ったら店長はスーパーマンになるしかない。
あなた、そこ、目指します?
店作りで要求される技術は膨大なのに?
一流の掃除夫であり、一流のレジ係であり、一流の倉庫係であり、一流の保守担当者であり、一流のセールスマンであることを目指します?
そんなの絶対ムリ!!
そもそも、店長の仕事は、自分が一流のレジ係になることではありません。一流のレジ係を育てるのが仕事です。
一流のレジ係を育てるのに店長が一流のレジ係である必要はありません。
一流のレジ係とはどうあるべきかを知っていればいいんです。
自分ができることしか教えないのは、部下が成長するチャンスを奪っていると言えるのです。
さ、今から自分ができないことも、どんどん部下に要求しましょう。
それで失うモノなんて、たかがしれてます。
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