おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
もっとも手っ取り早い経費削減策はクビ切りです。
なぜなら、店の経費の8割は家賃と人件費だから。
構成比の大きいモノに手を加えるとリターンが大きいのは宇宙の法則です。
しかし、クビ切りをした結果、売場が維持できなくなったら意味がありません。
売場を維持できないくらいなら経費削減より売上アップの道を選ぶべきです。
それでも本当に人が足らないのかについては考える余地があります。
あなたの従業員はどれくらいの仕事をこなせますか?
たとえば、品出し担当のアルバイトにレジや接客、発注をさせていますか?
え?させていない?その理由は?
実は私、業務ごとにアルバイトを採用していました。
私がそのように採用した理由は求人広告の反応がよかったからです。
「アルバイト急募」より「レジ係急募」、「倉庫係急募」とした方が30%以上問い合わせが多かったです。
でも、後で苦労することになりました。
開店2年目、前年を割ったただ一つの店舗だった私の店は経費削減を迫られました。
そこで問題になったのがアルバイトの数。
品出しで5名、レジで3名、メンテナンスで2名、計10名のアルバイトがやり玉に挙がりました。
メンテナンスの2名はやむなく辞めてもらうことになりました。
せめぎ合いになったのは品出し担当の5名です。
「そんなの社員でできるだろ!」と言う指摘に対して私は言い訳を重ねました。
「私の店はテナントで、荷受け場所、倉庫、売場がそれぞれ離れた場所にある。
納品のトラックが着いたらスグに商品を受け取りに行かなければならない。
忙しいときに納品があったら売場の運営に支障を来す。」
幸い、この言い訳で通ったのですが、業務ごとにアルバイトを採用していたことがこの事態を招いたのです。
今だから正直に告白しますが、品出し担当のアルバイトは納品がないときは遊んでいました。
私は壮大な人件費の無駄遣いをやらかしていたのです。
業務に人を貼り付けているとこうなりがちです。
ただ、この対策はカンタンです。
一つは、仕事がなくなったら定時前でも帰ってもらうことです。
コレは時給が減りますし、「話が違う」ので抵抗が予想されます。
また、時給を稼ごうとしてわざと仕事をゆっくりやるヤツが出てくるかもしれません。
私はそれにビビったのでこの方法は採りませんでした。
もう一つは、他の仕事も教えてできるようにさせることです。
私はこちらの方法を選びました。
納品がないときは売場に立つ、レジに入ると言う具合にしました。
もし、あなたが業務に人を貼り付けているなら、人件費の無駄遣いをやらかしているかもしれません。
今スグチェックしてみて下さい。
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