おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
金沢さんから「買い物カゴで客単価が1.7%アップしました」と言う報告を頂きました。
金沢さんからのメールは次の通り。
前週より実行しました。
・買い物カゴをきれいにする
・買い物カゴを主通路の途中に設置
・買い物カゴを重たい商品の近くに設置
・買い物カゴを大きい商品の近くに設置
・買い物カゴを購買頻度の高い商品の近くに設置
・入口の買い物カゴの配置を左側に変更
・商品を抱えているお客様には買い物カゴを手渡すアドバイスをすべて実行したところ、前週より客単価が1.7%もアップしました。
他に客単価が上がる要素はないので買い物カゴの結果だと思います。
金沢さん、報告ありがとうございます。
客単価を上げる、もっともカンタンな方法がコレです。
なぜ、買い物カゴだけで客単価が上がるのでしょうか?
理由は単純です。
お客様は手に持てる以上の商品を買うことはできないからです。
買い物カゴを持っている場合、買い物カゴに入るだけの商品を買うことができます。しかし、買い物カゴを持っていない場合、買えるのは両手で持てる商品だけです。「もう持てない」という制限が買う気をストップさせてしまいます。
お客様を買いたい気持ちにさせるため、また、させ続けるためには買い物カゴを使って頂く必要があるのです。
買い物カゴがない店は、まずは買い物カゴを用意してください。客単価を上げたくないなら無理にとは言いませんけど。
買い物カゴは店と合わせる
買い物カゴは店の商品に合っている必要があります。
あなたの店でもっとも小さな商品を入れても、カゴの編み目からこぼれたりしないことが重要です。
万が一、このようなことがあると、商品が落ちたり、劣化したりして、買い物が不愉快になります。不愉快な買い物体験は、あなたの店に対する好感度を著しく下げますので要注意です。
また、買い物カゴの色にも注意しましょう。
アパレル系の店の買い物カゴがスーパーマーケットと同じ色でいいわけがありませんよね。
買い物カゴの置き場所
買い物カゴの置き場所は右側が基本です。右利きの人が多いので右側にあった方が取りやすいからです。
しかし、買い物カゴの置き場所は入口の位置関係の方がより重要です。
たとえば、次の場合、買い物カゴは左側に置きます。
- エントランスゾーンがない
- 入口が右側
- 左側に売場を展開している
なぜなら、このような売場の場合、お客様の視線は左に向くからです。入口の買い物カゴはお客様の視界に入る方が重要です。
また、主通路の途中にも買い物カゴを設置しましょう。
買い物カゴは必要になったときに近くにあることが重要です。
購買頻度の高い商品、重たい商品、サイズの大きい商品の側には必須です。
買い物カゴの置き方
買い物カゴの置き方にも注意が必要です。
重ねて置かれた買い物カゴは取りにくいモノです。取りにくいから使わない人もいます。お客様は面倒なことが大嫌いなのです。
取りやすいように置きましょう。
積み上げた買い物カゴの上から適当な数を、お客様の方に取っ手を向け、傾斜を付けて重ねるのがお勧めです。
買い物カゴは手渡す
商品を抱えて売場を見ているお客様がいたら買い物カゴを手渡すことを約束事にしましょう。
忙しい時間帯は入口で手渡しするのもお勧めです。
買い物カゴのメンテナンスも忘れずに
店とお客様が接するモノ、コトには最大限注意する必要があります。多くの店で忘れがちなのが買い物カゴのメンテナンスです。
売場に入ってきて最初に接するモノが買い物カゴかもしれません。それが汚れていたら、他で頑張ったことが全部台無しになります。
買い物カゴを売場に戻す際は、汚れていないかチェックしてください。汚れていたら、スグに清掃するか、時間がない場合は、後で清掃するために別にしておきましょう。
買い物カゴで客単価アップ
「こんなことで客単価が上がるのか?」
そういうあなたに質問します。
万が一客単価が上がらなくても、あなたは何か失うモノはあるでしょうか?
最低でも好感度を上げることはできます。だったらやらない手はないと思います。
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