おはようございます、小宮です。
あなたは部下を叱ることはできますか?
「今の若いのは叱ったら付いて来ない」から叱らないですか?
実は、「今の若いのは叱ったら付いて来ない」のではありません。叱られるに値しない上司だから付いて来ないのです。
価値観の崩壊
学級崩壊を経験した世代以降、「先輩に言うことは絶対」という価値観が崩壊しました。
それ以前の世代は「先輩の言うことは絶対」で、社会に出ると「上司の言うことは絶対」になりました。
だから、上司に理不尽なことを言われても我慢して付いていきました。
しかし、学級崩壊以降の世代は違います。
頼りにならない学校教師を目の当たりにした彼らが「先輩の言うことは絶対」なんて思うわけがないのです。
体育会系には未だに残っていますね。体育会系が就職に有利なのはコレが理由です。
彼らは、ダメな教師を見極めた目で、ダメな上司を見限るのです。
彼らがダメ上司と烙印を押すのは矛盾したことを言う上司です。昔から若い人は矛盾が嫌いですが、最近の若い人はさらにこの傾向が強くなっています。
ちょっとでも矛盾していることを言おうモノなら、たちまちダメ上司にされてしまいます。
その意味では、今の若い人を叱るのは難しいです。
だからと言って、矛盾を恐れていたら何にも言えません。そもそも、人間は矛盾だらけの生き物なのです。
クラシックなセールス技術を活用する
彼らを叱るときは、クラシックなセールス技術を応用すればいいです。
人は10分も話していれば必ず矛盾することを言います。そこを指摘すれば相手は反論できなくなります。
そのために、クラシックなセールスでは質問して相手に話させるのです。
モダンセールスの質問は納得のためですが、クラシックなセールスは矛盾を引き出して説得するためです。
人は誰でも矛盾を恐れますが、彼らはそれが極端です。それをうまく活用しましょう。
たとえば、毎日朝礼に2~3分遅刻してくる部下を叱る場合。
上司:「どうして朝礼の時間に来れないのかな?」
部下:「タイムカードは定時で押してます」
普通はココで説教したくなりますが我慢です。そして次のように質問します。
上司:「どうして朝礼をやっているんだと思う?」
部下:「連絡事項を伝えるためです」
上司:「君は連絡事項を知らなくてもいいの?」
部下:「××君に聞くから大丈夫です」
上司:「××君が時間通りに朝礼に出ているのはどうしてだと思う?」
部下:「××でないのでわかりません」
上司:「君にどう思うかって聞いているんだけど?」
この例の部下は相当ひねくれていますが、実はダメ社員だった頃の私です。
上司に質問攻めにされて身動きが取れなくなったのをはっきり覚えています。と言うか、自分の言葉で動きが取れなくなったという方が正確でしょう。
まとめ
質問すれば相手は自分で叱ってくれるのです。
説教するより質問する方がカンタンだと思いませんか?
叱るのが苦手な人はお試しください。
2019/11/03追記
岡田さんより、コレは尋問ではないか?と言う指摘がありました。
確かに、この質問では共感パートがありません。ご指摘の通り、コレは質問ではなく、尋問です。相手を追い込むという意味でもそうですね。
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