おはようございます、小宮です。
神は細部に宿ると言いますが、店作りも同じです。細かいことの積み重ねが大輪の花を咲かせるのです。
しかし、店長のあなただけが細かいことを気にしてもたかが知れています。従業員一人一人が細かいことを気にしてくれないと良い店は作れないのです。
従業員一人一人に気にしてもらうには、細かいことを気にするように、あなたが注意しなければならないのです。
人にはそれぞれ個性があります。細かいことに気がつく人と気がつかない人がいます。
あなたがこの差を埋める努力をしないと、気がつく人に仕事が集中して不満が溜まっていきます。
こうして店にとって大事な人材が辞めていくわけです。そして残るのは気がつかないヤツばかりになり、サービスの質が低下し、売上が落ちるというサイクルに陥ります。
気がつかない人を気がつく人に変えることはできます。
恥ずかしながら私がそうです。
他人に興味がないエゴイストの私ですが、店という環境に揉まれているうちに、今では細かいことばかり言う小言爺になってしまいました。
私は気がつかないタイプなので、それはまあ、よく注意されました。注意する上司をウザイと思っていました。
でも、粘り強く注意してもらったから気がつくようになったのは間違いありません。
一つ例を挙げます。
コンビニのような対面型のレジで、お客が置いた買物カゴの位置を何度も動かすヤツがいました。カゴから出した商品の置き場を確保するためです。
ところが、彼がカゴを動かすたびに、お客がカウンターに置いたお札を動かす羽目になりました。
しかし、彼はそれにまったく気づいていませんでした。
細かいことですが、お客が気持ちいいわけがありません。注意しました。
「買い物カゴの位置は最初に決めて、そこから動かさないでください。動かすとお客様が置いたお金を動かす羽目になります。お客様にとって気持ちいいことではないですよね」
注意するときのポイントは、「?しちゃダメ」というのではなく、「?してください」と言うことです。
公式にすると「(やるべきコト)してください。(ダメなこと)だと(理由)だからです」という感じです。
理由は、お客がどう感じるかを添えるのがコツです。この形で注意し続けると、自分でも「お客がどう感じるか?」を考えることができるようになります。
大変ですが、諦めずに続けてください。
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