おはようございます、小宮です。
パソコンを売っていた頃、見るからに怪しげな商品を通販で売っている会社の社長に目をかけてもらっていました。
きっかけは、PCのカンタンなトラブルを解決して差し上げただけですが、それ以来、よくPCを買ってもらっていました。
とにかく口が悪い爺さんでした。
その社長に言われたことで一番むかついたのが「店ってのは楽な商売だなあ」です。
彼が雨の日に来店したときのことです。
「なんか暇そうだなあ」
普段はお客が入っている平日の夕方でしたが、その日は閑散としていました。
「雨が降ってますからね」と私。同僚やメーカー、問屋の営業マンと交わす普通の会話です。
でも、彼とはそうなりませんでした。
「何だ、おまえのところは雨が降っていると売れなくてもいいのか?」
思ってもない返しなので言葉に詰まってしまいました。
「いえ、そんなわけでは・・・・」
「そういうところを見ると、雨が降っていたから売れませんでしたって言い訳が通るんだろう?」
しどろもどろの言い訳は見透かされました。
「いいなあ、店ってのは売れないのを天気のせいにできるのか。 楽な商売だなあ」
付き添いの若い社員を指さして、
「うちの若い連中なんかかわいそうだぞ。売れるも売れないも全部自分の責任さ。売れないのは商品が悪いか、売り方が悪いかどっちかで、どっちも自分が悪いに決まってるからな」
「楽な商売」と言われて正直むかつきましたが反論はできませんでした。
たとえ雨でも、売ろうと思えばいくらでもできることはあるんですが、現実には何もしてないわけですからね。
爺さんに言われてわかりましたが、それまで私は、売れないのを自分以外のせいにしていました。
天気はもちろん、バイヤーが売れない商品ばかり仕入れる、本部が売れそうもないチラシを入れている、客層の違いも考えずに本部が重点商品を指示してくる、従業員等のスキルが足りない等々。
もちろん、そんなわけがないんです。
バイヤーが売れない商品ばかり仕入れているなら「売れる商品を仕入れろ」と声を上げなければならないのです。そうしないといつまでたっても売れる商品は入ってきません。
あなたは売れないのを誰かのせいにしていませんか? それは本当にそうなのでしょうか? あなたにできることは全くないのでしょうか?
一度冷静に考えてみることをおすすめします。まあ、大抵道は開けるモノです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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