前回、陳列技術の多くは、売上に直結するものではないと書きました。
あくまでも「陳列技術の多く」は売上に直結しませんが、全てがそうではありません。陳列技術の中には、売れる陳列もあります。
この売れる陳列は陳列技術の基本です。新人が最初に教えてもらうテクニックです。
言うまでもないことですが、基本だからと言って効果が薄いわけではありません。店作りは全て基本の繰り返しなのです。
売れる陳列とは、売りたい商品を目立たせることです。
商品を目立たせるには次の3つの方法を使います。
1.目立つ場所に陳列する
まずは、店内の目立つ場所に陳列します。店内で目立つ場所とはお客の通行量が多い場所です。
出入り口付近、主通路、レジ廻りは全ての店で通行量が多いでしょう。
その上で、陳列台の目立つ場所に陳列します。
陳列台の目立つ場所とはゴールデンラインのことです。
ゴールデンラインは足元から80~140センチの間とされています。
2.たくさん陳列する
商品を目立たせるにはたくさん陳列することです。
陳列台の中で目立たせるには、フェースを他の商品より多く取ります。通常商品が1フェースなら売りたい商品は3フェースにします。
さらに徹底するなら陳列台の縦列全部を同じ商品で満たす、平台に山積みする、壁際の陳列台を使って天井まで積み上げるなどを行います。
3.POPを付ける
POPを付けるのと付けないのでは売上が違います。
POPを付けると、12ヶ月間1本も売れなかった商品を10日間で完売することができるのです。それも、価格を変えることなく、です。
ただし、スーパーでよく見かける、商品名と価格だけのPOPではダメです。
この種のPOPは商品の価値を下げるだけで、百害あって一利なしと私は思います。
お客が「安いものしか買わない」って、そりゃ、価格以外の価値を伝えてないんだから当然でしょ?
安い商品ではなく、良い商品を売りたいなら、価格ではなく価値を伝えるPOPを作ってください。
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