おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
今日は品出しのムダについて考えます。
品出しとは商品の補充のことです。
足りなくなった商品をバックヤードから売場に出すことなので「品出し」と言います。
先日、お客さんのところの新人さんが「品出しって何ですか?」と質問していたので、「品出し」は専門用語だと気づいた次第です。
納品された商品を売場に出す品出し
まず、納品された商品を売場に出す品出し。
これはムダではありません。
足りないから発注したのですから、売場に出すのは必要な仕事です。
と言うか、あなたの店では納品された商品はすぐ売場に出てますか?
「担当者がいないから」という理由でバックヤードに放置していませんか?
非常に良く見かける光景なので注意してください。これ、現金がバックヤードに置きっ放しなのと一緒ですからね。
バックヤードから売場に出す品出し
ムダなのは、バックヤードにある在庫から売場に出す品出しです。
特に、同じ商品を、1日3回以上品出しをしているなら品揃えを疑ってみたほうがいいです。
3回以上品出しをするということは、間違いなく売れ筋です。売れ筋なのに3回以上品出しをするということは、単純に売場スペースが足りないのです。
たとえば、陳列するスペースが10個で、3回品出ししているなら、陳列スペースを30個にすれば品出しは1回で済むはずです。
ある商品のスペースを増やすと、売場から溢れてしまう商品が出てきます。それこそが死に筋です。
売場作りの基本
売場作りの基本は、売れる商品のスペースを増やし、売場から溢れた商品を排除することです。
実は、こうした品出しのムダは、POSシステムではわかりません。
POSは、今在庫がいくつあるかはわかりますが、それがどこにあるかはわからないのが普通です。
だから、POSだけ見ていると本当の売場の姿が見えなくなるんです。
とは言っても、店長一人ですべての商品を見ることなど不可能です。
だから、こうした売場作りの方法を、部下の一人一人に伝えていくことが店長の仕事だと言えるでしょう。
言うことは極めてシンプルです。
「売れる商品はたくさん陳列しよう。棚から溢れた商品は処分しよう」
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