遠回りのようでも、コレが意外に近道だったりします。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
売れない店は規律が崩壊しています。
私は二度そういう立場になったので断言します。規律を守らない従業員には、何を指示しても、何を指導してもムダです。店長の言葉は無視されるだけです。
そもそも店の特長として、基本を徹底すれば売れないはずはないからです。
挨拶や4Sがしっかりしていればお客様に好感を持ってもらえます。
お客様は、感じの悪い店よりは、いい店で買おうと思います。
お客を財布としか思っていない店よりは、一人の人間として大切にしてくれる店から買おうと思います。
「レジお願いします」と言う店よりは「お客様様お願いします」と言われた方が嬉しいわけです。
もちろん、好感を持たれるだけで売れるわけありません。ただ、商売はシンプルです。お客様が買いたい商品を切らさなければ必ず売上は上がります。
とは言うものの、これが一番難しいことなんですけどね。これを実現するには、従業員が高いレベルで仕事をしてくれないとダメなんですよね。
ちなみに、高価な情報処理システムがあれば欠品がなくなるわけではありませんよ。セブンイレブンは高度な情報処理システムを導入していますが、それでも、いつも欠品している店はあります。
もう一つちなみに言うと、セブンイレブンのシステムを作っている某メーカーは、新商品を発売するたびに欠品を起こしていました。欠品をなくすのはシステムではなく人間なんです。
ですから、売れない店を建て直すときは、まずは規律を守らせることを強く推奨します。従業員を聖人君子にする必要はありません。小学生レベルで十分です。
「時間は守りましょう」
「人に迷惑をかけないようにしましょう」
「困っている人がいたら助けてあげましょう」
「ゴミが落ちていたら拾いましょう」
「休憩室はきれいに使いましょう」
「制服が汚れたら洗濯しましょう」
「店長の指示には従いましょう」
「こんなこと、言わなくてもわかっているだろう」と思うのは厳禁です。
「売場にゴミは落ちていませんか?」
「従業員の制服は清潔ですか?」
「従業員はあなたの指示を実行していますか?」
「締め切りは守られていますか?」
どれか一つでも当てはまるのであれば、「言わなくてもわかっている」なんて口が裂けても言ってはいけません。
規律は守らせるには、するべきこと、してはいけないことを具体的に説明する必要があります。それも朝礼で1回言うだけではなく、毎日繰り返す必要があります。規律を守らせるのは店長と従業員の我慢比べなのです。
「店長は、わかっているだろうはダメ。わかっていることでも言わなければならない」
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