あなたは万引き常習者の手口をご存知ですか?
奴らは、目星をつけた商品をその場では盗みません。死角に持っていって盗みます。
そして、死角に持っていくのに、自分の手で直接持っていくのは素人です。
常習者は、死角まで、少しずつ商品を移動させます。
たとえば、書店でコミックを万引きする場合。
コミック・コーナーは警戒されています。
そこでまず、商品をコミック・コーナーに隣接する違うコーナーに置きます。
この要領で、少しずつ、人が少なくて、死角の売場まで商品を移動させ、そこで盗みます。
場違いな場所に商品が……
あなたのお店では、場違いな場所に商品が置いてあったことはありませんか?
まあ、ほとんどの場合、品出しのミスか、お客様が放置したかと思って、気にしないかもしれませんね。
そして、確認もせずに、本来の売場に戻してしまっていることでしょう。
しかし、油断してはいけません。
もしかしたら、その商品、万引き犯が死角まで移動させている途中だったのかもしれません。
もし、そうだったら大変です。
この手口は常習犯の手口です。
だとすると、あなたの店は常習犯に狙われていることになります。
このまま放置すると、下手すると閉店にまで追い込まれます。
したがって、もし場違いな場所に商品があったら、品出しのミスがなかったか必ず確認しましょう。
これ、極めて重要です。
お客様が放置した場合
さて、問題なのは、お客様が放置した場合です。
お客様が商品を放置するのは、目玉商品を、本来の売場とは違う場所、たとえば「本日の目玉商品コーナー」で展開していると起こります。
お客様からすれば、カゴに入れた商品よりも安いものを見つけた、それをカゴに入れた、高い商品はいらない、元に戻すのは面倒、だから、高い商品は放置した、と言うことです。
はっきり言って、これ、万引き対策以前に、売場作りとしてどうか?と言う問題がありますよね。
なぜなら、店に通い慣れているお客様は、商品がどこにあるかを覚えているものです。
だから、ほしい商品があったらその売場に直行して、目玉商品に気が付かない、なんてことが起こります。
常連さんが目玉商品の恩恵に預かれないなんて、あなたはおかしいと思いませんか?
もう少し、お客様の利便性を考えてほしいと思います。
それに、お客様に適当な場所で商品を放置されると、万引き常習犯との区別がつきません。
したがって、売場作りとしては、お客様に商品を放置されないようにする工夫が必要です。
面倒ですが、閉店に追い込まれて、店長の椅子を失うよりはましでしょう。
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