おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
私がいた2つの会社は短期間に急成長して、方や純利益1億円、方や売上高1千億円を叩き出しました。
会社が急成長していたときにはある共通点があります。それは意思決定が早かったと言うことです。
その意思を決める場所が、方や部門長会議、方や店長会議でした。
ここで私たち――売場や店舗の責任者――が、たとえば「週末にチラシを打ちたい」というと「やれ」と言われることが99%でした。
直属の上司に言うと「企画書を出せ」と言われて進まないことでも、会議で言うとスグに通るわけです。
なぜ、会議で言うとスグに通るのでしょうか?
それは方や専務が、方や社長が会議に出席していたからです。最終意思決定者がその場にいるのですから、書類なんか必要ないわけです。
コレがやる意味のある会議です。
やる意味のない会議
それに対して意味のない会議をやったのが創業社長を追い出した連中です。会社が債務超過に陥り、再建のため一部上場企業からたくさんの人が送り込まれました。
そうした連中によって会議が変わりました。
最大の変更が、会議のための資料をパワーポイントで作らなければならなくなったことです。なぜ、パワーポイントなのかというと「お前ら、プレゼンが下手くそだから」とのことです。
そりゃそうです。こちとらプレゼンなんてやったことがありません。そんなモノ販売には必要ないので。
そんなわけで、会議のための資料作りに多くの時間が取られてしまいました。店長会議は毎週火曜日です。月曜日は次の週末の準備をしたいのに……。
それだけならまだ我慢できます。絶望的になったのはその資料で語るべき内容です。計画を達成できなかった原因をアレコレ分析しなければならなかったのです。
ね?絶望的にもなるでしょ?
百歩譲って、計画を達成できなかった原因を分析するのはいい。でも、肝心なのは「次どうするか」のはず。「次どうするか」が決まらない会議など時間の無駄です。
「週末にチラシを打ちたい」
「じゃあ企画書を出せ」
私たちが絶望的になる気持ちはわかるでしょ?
今までスグにできていたことができなくなるのですから。
ちなみに、企画書、計画書、稟議書はセットです。
企画書は「こう言う狙いでチラシを打ちたいです」というモノ。コレがOkになったら次に計画書――経費を全部列挙し、売上見込み、最終的な利益がいくらになるかを書いたモノ。最後の稟議書は経費が予算化されていない場合、必要なお金を引き出すために必要です。
コレだけ書類を通していたのではとても週末には間に合いません。つまり、会議は次何をするか決める場ではなく、言い訳の場に成り下がってしまったのです。
コレじゃあ何のための会議なんだと言いたくなりますよね。
「次に何をやるか」を決められなくなったらどうなるか、わかりますよね?
売場はお客様の変化についていかなければなりません。しかし、「次に何をやるか」が決められなくなったらお客様のニーズ・ウォンツをつかみ損ねます。そんな店がお客様に支持されることなどあり得ないと言えるでしょう。
意味ある会議とは?
営業会議は「次に何をやるか」を決めるために行ないます。それを決めるだけなら準備もいらないし、長い時間も必要ありません。
あなたにはこのように意味のある会議を行なって頂きたいです。
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