商売人なら、「必要だから買った」で済ませちゃダメですよ。
先月、Kindle Paperwhiteを買いました。Kindle PaperwhiteとはAmazonの電子書籍リーダーです。
え?お前が何を買おうが関係ないですって?
まあ、そう言わずにお付き合いください。
お客(私)がどうしてその商品を買うことになったのか?
それを知ることはあなたの商売にプラスになると思いませんか?
Kindle Paperwhite以前
Kindle Paperwhiteを買う前、Kindle本は、PCか、iPhone5s、iPod touchのKindleアプリで読んでいました。
しかし、PCでは寝転がって読めないし、私が持っているiOSデバイスは画面が小さくて読みにくいです。
実は、AmazonのタブレットFireHD8も持ってはいるんですが、コレは寝転がって読むには重い。
結局、Kindle本があっても、紙の本を買うことが多かったです。
とは言っても、私は紙の本にこだわりはありません。
それどころか、私としては電子書籍の方がいいんです。整理整頓が苦手なので。
「アレが書いてあった本はどこだ?」
必要なのは本ではなく、情報なのに、いつも本を探すのに時間が取られます。
本当にムダだと思うのですが、この悪癖は今さら変えられないし。
私は整理整頓ができない自分を変えるのではなく、整理整頓の方法を変えたのです。
それがPCであり、PDAであり、スマホであるわけです。
手帳が続かない私でもカレンダーアプリは続いています。
だから、本も全部デジタルに置き換えたいくらいです。
つまり、私の場合、Kindle Paperwhiteを買う、強いニーズはあったわけです。
なぜ、今まで買わなかったのか?
Kindle Paperwhiteが発売されたのは2012年。今から5年前です。
ニーズはあったのに、どうして今まで買わなかったのでしょうか?
理由はカンタンです。
ニーズだけで買い物をするケースは限られるからです。
たとえば、腹が減っていたら食べ物を買います。食べないと命に関わるからです。
しかし、Kindle Paperwhiteがなくても命の危険はありません。
このような商品をお客様に買ってもらうのに必要なのがウォンツです。
ウォンツとは、欲しいということです。
お客様に買ってもらうにはニーズを訴えるだけでは足りないのです。ウォンツを刺激しなければならないのです。
私のウォンツ
私のウォンツは、Kindle本しか発売されていない作家の本でした。
コレを見た時「欲しい」と思いました。「買わなければならない」とまで思いました。
どういうわけか、Amazonのレコメンドシステムはこの作家の本をまったく勧めてきませんでした。この作家のKindle本はたくさん買っているのに不思議です。
発売されて5ヶ月経っているのに、今までまったく知らなかったのです。
早速ダウンロードしてスマホで読み始めると、やはり画面が小さくて見にくいです。
「やはりKindle Paperwhiteを買おう」と思ったその日。プライム会員向けのセールが始まりました。
コレで背中を押されて私はKindle Paperwhiteを手にしたわけです。
商品は勧めてみるべき
高度な情報システムを持つAmazonでさえ、お客(私)の買いたい商品を勧めてこないのです。
そのようなシステムを持たない私たちは、自分がいいと思う商品は、あらゆる機会を見つけて、お客様に勧めてみるべきです。
買う買わないはお客様におまかせすればいいんですから。
そうしたらお客様に「こんなのが欲しかったんだよ!」という感動を与えることができるかもしれません。
コレって最高の買い物体験だと思いませんか?
Kindle Paperwhiteを使ってみて
コレは軽い。寝転がって読むには最高です。持ち歩いてもストレスはありません。画面も見やすいです。
例の作家の本、1日で読み終わってしまいました。
ただ、メールサポートの時間を少し削ってしまって罪悪感。
あまりにもカンタンに読めるので、仕事をサボらないようにする意志の強さが要求されますね、私には。
ま、何だかんだ言っても、いい買い物でした。
「もっと早く買っておけばよかった」と少しだけ後悔しています。
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