バックヤードにいても1円にもならんのです。
おはようございます、パワー店長養成講座の小宮秀一です。
「店員が売場にいる」のは店作りの基本中の基本です。
「小宮さん、さすがにそれはレベル低すぎじゃ?」
いやいや、ショッピングセンターを歩けば売場に店員がいない店、普通に見かけます。
普通に見かけると言うことは「店員が売場にいる」という基本を知らないと言うことです。
店長も副店長も、それが悪いことだとは思っていないのでしょう。
館の人も同じでしょうね。
館の人が知っていたらとっくに注意されているでしょうし。
私が見させて頂いた某SCのあるお店もそうでした。
10時開店と同時に店に行ったら20坪の売場に誰もいませんでした。
驚きました。売場に店員がいないなんて!
私なんかは「無能でもいいから売場にはいろ」と言われたものですから。
その店の店長さんへの質問は自然にこうなりました。
「どうして売場に店員がいないのですか?」
店長さんの答えは「この時間帯、お客様がいらっしゃらないので。この時間を使ってバックヤードの整理をやっているんです」とのこと。
このお店の場合、10~11時まで、女性二人だけ。
バックヤードには重いものもあるので、二人がかりで片付けているのだそうです。
決して裏でサボっているわけではないようです。
「それでも売場に人がいないのはまずいのでは?」
「どうしてですか? お客様が見えたかどうかは注意しているし、そもそもお客様はいないんですよ?」
「人がいない場所には入りにくいじゃないですか。お客様の入っていない店には入りにくいと思いますよね?」
「まあ、はい…」
「でも、外から見ただけでは本当にお客様かどうかはわからないですよね? アパレル系のお店なら制服も着てないし」
「はい、確かに」
「つまり、お客様でも店員でもいいので、売場には人の気配が必要だと言うことではないでしょうか?」
「そうかもしれないですね…」
「他のお店も見てきましたけど、確かにお客様は少ない、でもゼロではないです。お隣のお店にはお客様がいましたから。店長のお店とお隣の店、ターゲットは異なりますか?」
「いいえ、かなり近いです。館がそういうコンセプトで(店を)集めてますから」
「だったら、なぜあのお客様は、店長のお店ではなく、隣のお店に入ったのだと思います?」
「売場に店員がいたから?」
「その通りです。お隣のお店も接客より準備優先という感じでしたが、お隣の店は売場でやっていたんですよ」
店員が価値を生み出せるのは売場にいてこそです。
店員は売場にいるようにしましょう。
また、単価が安い商品を扱っているなら、店員はレジにいるようにしましょう。
店員が売場にいるのは最低限の顧客サービスと言えるでしょう。
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