おはようございます、小宮です。
「完全主義とは臆病者の言い訳である」と言う言葉があります。
コレは完全主義が陥りやすい罠を説いたモノです
完全主義者は完全になるまで行動しません。
だから行動しない言い訳に使えるわけです。
店の場合、営業していますので行動する言い訳には使えません。
しかし、完全でないことが言い訳になります。
なぜなら、完全にはゴールがないからです
何を持って完全とするかはその人次第なワケで。
店作りの場合、開店して営業しています。
だから、行動しないわけにはいきません。
それでも、店作りにはたくさんの要素があります。
「コレがダメだから」とか「アレがダメだから」とか、「完全ではない」ことの言い訳には事欠かないわけです。
しかし、店作りに完全はあり得ません。
たとえば、店がお客様に提供できる価値は5つあります。
- 商品
商品の質の高さ、品揃えの豊富さなど - 利便性
買いやすさ、選びやすさなど - サービス
親切な接客対応、待たせないレジ、個別対応、欲しい商品を揃えてくれるなど - 雰囲気
店構えや売場作りによる、楽しさ、明るさ、落ち着き、高級感 - 価格
低価格、単純なプライスラインによる、買いやすい価格
この5つの価値には矛盾するモノが多く、すべてを満たすことは不可能です。
たとえば、豊富な品揃えと買いやすさは両立できません。
豊富な品揃えには広い売場が必要です。
しかし、広い売場は商品が探しにくく買いにくいです
また、質の高い商品を低価格で売ることはできません。
低価格で売ることができるのはそこそこの質の商品です。
店作りに完全などあり得ないのです。
だから、店作りに於いても完全主義は臆病者の言い訳と言えます。
ところで、米国には「1ベスト1ベター3アベレージ」という言葉があるそうです。
「店の5つの価値」のうち、最高を目指すのは1つ、より良くは1つ、残り3つは平均点でよしとする、店作りの考え方です。
理想主義的な米国人らしくない、現実的な考え方だと思います。
あなたの店はどの「最高」を目指しますか?
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