あなたは部下にリストラを告げたことはありますか?
ここで言うリストラとはクビ切りのことです。私は告げられたことも、告げたことも両方あります。
上司から伝えるように言われただけならまだ気分は楽なんですが、自分が選ぶことになったら地獄です。
私はノルマのプレッシャーで胃が痛くなったことは一度もありません。しかし、「お前の売場で二人辞めさせろ。誰にするかはお前が決めていい」と言われたときは胃に穴が開くかと言うくらい痛みました。
結局1週間悩みましたが決められず、従業員千人を抱えるお得意さんの社長に相談しました。彼の会社がリストラしたのを覚えていたのです。
その時のアドバイスが役に立ったので紹介しておきます。あなたも誰かのクビにしなければならなくなったら参考にしてください。
「クビを切る明確な基準を決める」
誰が見ても「彼が辞めさせられるのは仕方ない」という明確な基準を決めます。
ただし、基準を作るにあたって以下の2つを注意してください。
1.その基準に情を入れてはいけない
店長とそりが合わないからクビを切られる、逆に、店長と個人的に親しいからクビを切られないと言うことがあってはいけないとのこと。
こうしたクビ切りは部下の信用を失います。
2.その基準に能力を入れてはいけない
能力のあるなしを基準にしてはいけません。仕事ができる、できないでクビになる、ならないが決まってはいけません。
と言うのも、仕事ができる、できないの基準は非常に曖昧で、上司によって全く正反対の評価になったりします。そんな曖昧なものでクビが決まるのは当人にも廻りにも禍根を残します。
ただし、能力が、誰が見ても一目瞭然なら問題ありません。
たとえば、個人別売上が出る職場なら、売上の悪いヤツがクビになるのはある意味当然と言えます。こういうクビ切りなら本人も廻りも「仕方ない」と思えます。
あなたがクビを切らなければならないときは、ぜひ、参考にしてみてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんばんは、ナナコです。
実に淡々と書かれていますが、こんなにも、店長とはドライなのでしょうか?
小宮さんが特別というわけ無いですよね?
私の最初の書き込み覚えていますか?
リーダー試験の学科試験が24日に実施されます。
リーダーに成るならこんなにも薄情なのですね
今までの人事評価は生かせないのですか?
ドライに思われるのは、おそらく、クビ切りに後ろめたいものを感じているからではありませんか?
そんなことはありません。クビ切りは結局は会社の失敗です。切られる側には何の落ち度もありません。
そもそも、クビを切られない方が幸せだと思いますか?
クビ切りだと満額退職金が出ますから、沈みかけた船から抜け出すのにこんなにおいしい話はありません。逆に、会社がニッチもサッチも行かなくなると退職金すら満足にもらえません。
私は最初の会社でクビを切られた後、次の会社で店長になりました。最初の会社は私が辞めた数年後に廃業してしまいました。
しっかり技術を磨いている人にとってクビ切りは新しいチャレンジができるチャンスです。サボっている人には不幸かもしれませんけどね。