おはようございます、小宮です。
あなたのお店では、「店長のお勧め」というPOPを使っていますか?
使ってないと今日の話はあまり役に立たないかも知れません…。
「店長のお勧め」というPOPは、使い方を間違えると店長の価値を下げてしまいます。
あなたに質問です。
「店長のお勧め」というPOPを貼っている商品は、本当にあなたがお薦めしている商品ですか?
本当にお勧めしているなら全く問題ありません。
しかし、本当はあなたのお勧めではなく、「この商品に店長のお勧めPOPを貼れ」と、本部や上司に指示されたのではありませんか?
あるいは、主力商品にはもれなく貼っているのではありませんか?
もし、このような使い方をしているなら、今スグ止めてください。
店長のお勧めとは、そうカンタンに貼ってはいけないのです。
自分のことだとあまり感じませんが、店長は敬意を払われる立場です。お客にも取引先にも、一目置かれる立場です。
たとえば中卒で二十歳の若造は、普通なら吹けば飛びますが、店長となると違います。いい年をしたおっさんがハゲを見せるように頭を下げます。
ちなみに、中卒で二十歳の店長は実在の人物です。私の業界にいました。めっちゃやり手の店長でした。
なお、いい年をした禿げたおっさんも実在の人物です。
クレームで「店長を出せ」と言われるのは一目置かれることの裏返しです。
どうして店長が敬意を払われるのか、あなたはわかりますか?
店で起ったことの、すべての責任を負う立場だからです。重い責任を負う立場だから敬意を払われているのです。
給料に見合わない責任と思うかも知れませんが、店長という肩書きで得をしていることも多いはずです。
「店長のお勧め」を安易に連発するのは、責任を叩き売りしているのに等しいのです。
叩き売りされた責任に、誰が価値を感じるというのでしょう。
店長は敬意を払われているのです。その敬意を利用しない手はありません。
「店長のお勧め」POPを貼るときは、店長がお勧めするに値する商品だけに貼るようにしてください。
もし、本部や上司の指示で貼っている場合は、「コレが本当の店長のお勧め」POPを作って貼ってください。
「コレが本当の店長のお勧め」POPは、店長の手書きでメッセージを書きます。
「店長のお勧め」POPは、既製品か、あるいは、印刷されたモノが多いので、手書きの方が目立つのです。私のように悪筆なら、一部だけ手書きでもいいです。
何より、手書きなら「本当に店長が書いている」、「本当にお勧めなんだ」とお客に伝えることができます。
店長なんか大したもんじゃない…そう思っているのはあなただけなんですよ。
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